申し入れ書

 

                       平成26年2月18日

 

兵庫県政記者クラブ 御中

 

                     大阪市北区西天満6丁目7番4号

大阪弁護士ビル5階501号

TEL 06-6364-0181

FAX 06-6364-0185

弁護士 工  藤  展  久

 

                記

前略

  当職は、特定非営利活動法人NETIS新技術活用協働機構(以下「本件NPO」と言います)の代理人として、現在、兵庫県西宮市で活動をされている特定非営利活動法人阪神パソコンネットと協力しながら、兵庫県下で発注さ

れる土砂災害防止工事に関し工事事業費(税金による歳出)を削減するために、

「NETIS新技術活用システム」の活用促進を行っており、そのことに関して報道していただきたいと考え、本申し出に及んだ次第です。

 詳しいことは、御記者クラブにお伺いした際にご説明いたしますが、本書でまず概要的なご説明を行いたいとおもいます。

 

1 「NETIS新技術活用システム」及び「無水掘工法」とは

 「NETIS新技術活用システム」とは、国土交通省が民間活力の導入により、公共工事における建設・工事コストの縮減や優れた技術を持続的に創

出することを目的として、平成18年8月1日から運用を開始したものです。

詳しくは国土交通省のホ-ムペ-ジ(http://www.netis.milt.go.jp/NetisRev/Explanation/MainExplanation.asp) を参照して下さい。

 「無水掘工法」とは、「NETIS新技術活用システム」に登録されている技術で(登録番号KK-980068-V)、ロックアンカ-工・ロックボルト工における削孔システムの1つであります。土砂災害防止工事において、従来の工法では削孔水を使って掘削することから施工時に二次災害の誘引となることがあることや、仮設足場が大きいことから費用も高額になりますが、「無水掘工法」では削孔水を使わないこと、使用する機械も比較的小型であることから小さな仮設足場で済み34%のコスト縮減・32%工期短縮等の優位性があります。                                    

2 国土交通省は、同省制定の設計業務等共通仕様書1209条に、概略設計等における比較案の検討及び詳細設計における工法等の選定の際にコスト縮減取り組みの立場からNETISを利用することを定めているとともに、各都道府県においてもNETISの利用について同様の定めを置いている自治体が多くあります。しかし、国発注の公共工事や都道府県発注の工事においても、実情としては、NETISの新技術が広く検討・活用されているとはいいがたい状況が続いております。

3 そのような中で、「無水掘工法」の開発者である永見博希は、子どもが障

害を持っていることから従前から障害者の厳しい就労環境や、仮に就労できたとしても工賃が極めて低額(全国平均月額13000円程度)であって、生活を自ら支えるには到底及ばず、経済的な自立が望めないことに心を傷めてきました。そして、永見博希の子どもが通所していた障害者施設で知り合った波那本豊氏を理事長として、平成25年6月に本件NPOを設立するとともに、「無水掘工法」に関する商標権や特許権を本件NPOに無償譲渡して、本件NPOが主体となって「NETIS新技術活用システム」に登録された「無水掘工法」を公共工事において活用していただくことを求める活動を行うことにより、全国の障害者の雇用機会や職業能力の開発を図るとともに、工賃(収入)水準を上げて経済的な自立ができるようなことを目指す活動を開始しました。

4 兵庫県への働きかけと平成26年度発注工事における「無水掘工法」の活

用検討

 そのような状況の下で、本件NPOとしましては、昨年は情報公開条例に基づいて公共工事におけるアンカ-工事の実績に関する情報の開示を受け、「無水掘工法」の活用ができる工事がどの程度あるのか、また仮に活用した場合にはどれくらいの工事費の減額が実現するかを検討してきました。その結果も資料とともにご説明致します。

 そして、兵庫県の担当部署は、ようやく平成26年度発注工事において、「無水掘工法」の活用を検討する動きを示すようになりました。そのような新たな動きについて、皆様にご説明することとさせていただく予定です。